平成26年11月16日(日)。
ふにゃっと顔がほころんだのは、大好きなばっちゃんが来てくれたから。
あたしは4才、ぼくは5才。
ふたりで何やら内緒の相談をした結果、集合写真のポーズが決定したそうです。
父さん母さんにぶら下がるぼくを見て、小窓さんたら「おサルさんみたい」ですって。
「ノー」と言える男、ユイト・モリモト、三歳。どうぞよろしくぅ。
どんぐり、たこやき、百円玉。
ぼくは、ころころしたものが好きです。
今日はこういう場ですから、いつもよりちょっと慎重に神妙に。
でも小窓さんは知っています。
青×白のギンガムシャツに着替えたとたん、ぴちぴち笑顔がはじけました。
お召し替えの様子を離れたところから眺めるかあさんがポロリ。「かしこい子みたいやな・・・。」
「いや、ぼく、かしこいんです!」
ばっちりメイクにばっちりヘア。アイシャドウに合わせてピンクの着物を自分で選びました。
袴のすそをグイッと持って。
いちどコツを覚えたら、どこにだって歩いていけます。
車に乗りこむときもしっかりつかんでいたので、小窓さんから◎をもらいました。
おかあさんのおにいちゃん。つまり、伯父さんから譲ってもらった大切な着物。
歩いたら脱げる。走っても脱げる。すり足でも脱げる。金魚の前でも脱げる。
よし、おもいっきり足を開いてみよう。
ぞうりが脱げずに進む方法。ぼくの研究はまだまだ続きます。
のっぽのぼくは、きりん組に所属。
小窓さんの鼻唄。「銀河をはなれ イスカンダルへ・・・」
平成生まれのぼくには、よくわかりませんでした。
どこへ行くにもかわいいうさぎと一緒です。
おとうさんから教わったヒミツのポーズが得意です。
誰もが笑顔になれる魔法のポーズですが、とっておきの時のために残しておきます。